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【16】「変数」にデータを入れて画面に表示する

int型、str型の変数を表示する マイクラ(Python)

今回は「変数へんすう」の使い方を学習します。変数の基本についてはビジュアルプログラミング入門講座【12】で解説していますが、ここでは Python での変数の使い方について学習します。あわせて変数の「型」についても簡単に紹介します。

変数にデータを入れる

ではまず a という変数を作って、ここに 5 という数値を入れ、画面に表示させてみます。

a = 5

変数にデータをいれるときには = の記号を使います。これは算数や数学の =イコール とは少し意味が違うので注意しましょう。例えば数学では x = x + 1 という式は成り立ちませんが、プログラミングの世界では「x1 を足した値を x に入れる」という意味として成立します。あくまでプログラミングの世界では= は値を代入するための記号」と捉えておいてください。

変数を設定する場合、3a とか 2022nen といったように、変数の名前の1文字目に数字を使うことはできません。

そして、変数 a に数値を入れたあとに print 関数で a を指定すると、画面に a の中身が表示されるというわけです。

では次に数字ではなく文字列を入れてみます。

a = "Hello."

文字列の場合は ” “ を前後に付けます(‘ ’ でも大丈夫です)。

Python 以外の多くの言語では変数を使う前に、int a; といったように変数のデータ型を宣言する必要があります(int は整数型を表します)。しかし、Python では変数に値を代入した時点で Python 側がデータの型を判断して変数を作成するため、型の指定は不要です。

この場合は Hello. の前後に ” “ が付いているので Python が「これは文字列だな」と判断して変数 a を文字列型として処理します。

逆に print(a)a には ” “ が付いていないので「これは文字列ではなくて変数の名前だな」と判断されます。試しに print(a) としたらどうなるでしょうか。

print("a")

この場合、print(“a”)a” “ が付いているので「これは変数名ではなく文字列だな」と判断されて、画面には変数と関係ない文字列としての「a」が表示されます。

Python の主なデータ型

Python では変数のデータ型を宣言する必要はないと書きましたが、型についての知識が必要ないわけではないので、ここで簡単に Python の主なデータ型を紹介します。

intイント型(整数)

int型3 とか 26 といった小数点のない整数を扱うときの型です。-5 といったマイナスの数値も int型になります。ちなみに int は整数という意味の英語 integerインテジャー の略です。

floatフロート型(浮動小数点)

3.14 といった小数点を含む数値の型です。浮動小数点とはコンピュータで小数を扱う際に多く用いられる方式で、この「浮動」という意味から float と表現されます。

strストリング型(文字列)

“Hello”‘Steve’ などの文字列を扱うときの型です。指定するときには ” “ または ‘ ‘ で文字列を囲みます。str は string(文字列)の略です。

boolブール型(論理)

True(真)または False(偽)のどちらかの値をとる型です。booleanブーリアン(論理)の略です。

listリスト型(配列)

[“january”, “睦月”, 1] といったように [ ] で複数の要素を囲んだ型です。それぞれの要素には str型や int型など異なる型を含めることができ、またプログラム処理によって要素に変更を加えることも可能です。

tupleタプル型(タプル)

(“January”, “睦月”, 1) といったように ( ) で複数の要素を囲んだ型です。list型と同じように異なる型の要素を含めることができますが、こちらはデータの変更はできません。

dictディクショナリー型(辞書)

{“January”:1, “February”:2, “March”:3} のように2つのデータを keyキーvalueバリュー という形で関連付けて保存する型です。全体を { } で囲みます。

ほかにもデータの型はたくさんありますが、ひとまずこんな型があるんだな程度でいいので頭の片隅においておいてください。

int型の変数とstr型の変数を足してみる

まず下のコードを見てください。

kazu = 5
moji = “5”
print(kazu + moji)

kazu という名前の変数にまず 5 を入れて、次に moji という名前の変数に文字列の 5 を入れます。この場合、kazuint型moji“” が付いているので str型となります。これらの型が違う変数を + で足して画面に表示したらどうなるでしょうか。その結果が下の画像です。

int + str

5 + 5 ですから、普通に考えれば 10 と表示されると思うかもしれませんが、実際には足し算されることなく数字の 5 と文字列の 5 が並んで表示されました。このことからわかるとおり、文字列(str型)の場合はたとえ見た目が数字であっても四則演算(足したり引いたり掛けたり割ったり)することはできません。

ではここで型を変換する技を紹介します。そのひとつが int() という関数。これは () に入れた変数の型を int型に変換するコードです。例えば str型のデータが入った moji という変数を int(moji)int型に変換してみたいと思います。

int + int(str)

先程のコードの3行目に新しいコードを入れてみました。まず int(moji)str型の変数 mojiint型に変換します。そしてその変換したデータを new_moji という新しい変数に入れます。この new_mojiint型なので、同じ int型kazu と足し算することができます。その結果、5 + 510 が画面に表示されたというわけです。

このようにプログラミングでは算数や数学のような計算をすることがよくあります。次回では数値の計算についてもう少し詳しく学んでいこうと思います。

//イメージマップ(クリッカブルマップ)用コード